サファイア・マン《面白い男編》〔24〕こんなに幸せな国はどこにもない!とキャロルは思うし、どうでしょうか、キャロルは五人の子供のうち、三人は公立高校でしたが、なんの援助もなかった。今こそ、子供を育成するには最高の環境とはいえませんか?そして、学校では中々、解決しない難問や課題がみるみる解消、それが家庭の泉なのです。もしもみんなの悩みが一気に解決に向うとすれば、滞るすべてが春の小川のとようにさらさらいく・・・そういったビューティフルライフ、決してユメや幻ではないのです。キャロルは長い長い闘争を経て、言論の自由を勝ち取りましたが、もしも継続がなかったらその旗を奪取出来なかった。だからこそ伝えるのです。この国は戦争体験とまだ、向き合ってはいません。キャロルと向き合って初めて、戦争と向き合ったという証しになるのです。そこにもう気が付いている人々も沢山いて嬉しいです。こんなに戦争体験を重ねて、苦しみもがき、立ち直った国が、こころ深く傷ついて、何もかもをマイナーに捕らえがちなのは仕方ない。それは時間が解決するでしょう。大切なのは、逃げないことです。すべての人々がキャロルの存在を知るのに時間はかかりません。しかしあえて、キャロルはこの時間をオールマイセルフで稼働させます。例えば花の歌を弾くのに準備は要りません。暗譜だからです。人々は聞き終わったあとに陶酔するでしょう・・・その時間をより長くするには?そうです、だからキャロルはわざと時間を稼いでいるのです。