ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔40〕店主は微笑みを浮かべながら、しかも事務的にこう言うのです。あなたが、来てくれると、助かるので、お願いしようかなあって、無理なら、断っていいのよ、実はね、私がお買い物に行って、帰って、夕食を作る小一時間ほど、店番をしてもらえないかな?って。え?店にいていいんですか?ええ、お願い出来れば、そうして。あなたはいいの?私は構いません。レジも簡単だし、あなたなら、お客さまへの対応も安心して任せられる・・・。はい!!買いかぶりではあったのですが、素直な、窮状を言ってくれたからには、助けてあげたい気持ちがつのりました。二時間いてくれたら、それは、十分かなって、思うの。早速、明日からどう??キャロは頷きました。奥さんは信用してくれ、しかも、親愛してくれている・・・。このことが、嬉しかったのです。