ルビー・ウーマン《黎明編》〔32〕それを申し込んだからといって、全員は当選しない・・・。じゃあ、いつ、当選するのですか?お前は、帝國海軍の司令であった?そうだな?は!!お前の次女さんの友人たちは、みんな、堅実な家庭に嫁いでいる・・・。そうすると、そういう子女から、家庭の家内になった人々の意見っていうものは、何よりも優先ではあるまいか?そうであります!!肩の力を抜くんだ。一度目で落選、二度目でも落選・・・。それでもまだ、入居応募したいな!!って思わせる方が先だ!脇田大佐は惚れ惚れと、その市井の神を見つめます。こういう人こそが、あの組織に居たなら・・・。自分のいた組織を悪く思うな、俺が許さんぞ!!はい!!脇田大佐は不思議な思いに囚われるのでした。ま、まさか・・・あの上司では?いやいや、そういう憶測はいけないんだ、振り払うことにしました。こういう時に、信の度量を測られるからです。音楽の仲間である、親友たちが、あのアパートに応募したら?完成後、あそこに住むのは、未来長崎を擁する人々だからよ!!親友が、そう話しかければ、次女さんもそう思うに違いない。女ほど、連動性の激しい生き物はないのだ・・・。そして・・・お前はお望みの通り、女児として、生まれる。その時に、男が良かったなどと、弱音を吐くんじゃないぞ!