サファイア・マン《面白い男編》〔182〕父が突然訪ねてきて、すでにマンションの玄関の外に立っているのです。家に入れると早速話があります。ようちゃんの負債は全部まだ、延滞などが生じていなくて、どのカードも健全だったにも関わらず、父が勝手にひとつのカードを解約してきたというので、ようちゃんもびっくり仰天します。その残金を支払ったからといって、そういうことをされては困る!!とようちゃんも父に噛みつきます。父はしかし自分は当たり前のことをしたに過ぎないと、余裕しゃくしゃくなのです。ようちゃんはこのカードをこよなく愛していたのです。愛着がとても半端ないカード!!それでも父はセゾンカードを解約してようやく負債のひとつが消えたことに対して、ようちゃんが感謝の言葉すら出さないことに再度怒って来るのです。しかしいくら何でも了解くらい取って欲しかった、、、って言うと父はそんな呑気なことを言ってる場合ではない!!ってようちゃんをこてんぱんに叱りつけるんです。今は一刻も早く負債を消さないといけないのに、容子さんは何を考えて生活しているんだ??って何回もようちゃんに猛進してくる勢いで、とうとうようちゃんは父と喧嘩別れしてしまうのです。部屋から出てもらい、一旦ひとりになって、じっくり今後を鑑みることが先決でした。