サファイア・マン《緻密な男編》〔180〕命には別状は無かったということで、安堵と共に襲ってきたのは、自分はこのとんでもない負債をこの一件を参考にして解決出来るのではないのか?レベルは六百万までいく程までに膨れ上がった負債も、この一件を下敷きにしてしまえば?それは価値の非常に高い命の値段を基礎としていたのです。夫を心配させてまだ、結果が分かっていない段階では彼の脳内は憔悴し、ごった返していた状況で、それが去った後には感謝の念に包まれて命に別条がなかったことに神に手を合わせているという経過。二男を送り出して、入院道具をまとめている時にようちゃんにある決心が湧いてくるのです。もしもこういう有事っていう非常時がなかったのなら、気が付かずに通り過ぎていただけだったけれど、この事件がもたらした転換的発想は大きくて、私は自分が新しい命を軸にしながら、もっと爆発力のある女性への変貌を遂げていくのでは?と未来予感するのです。このまま、負債を隠すことは避けないといけない。そして全体の金額を彼に伝える前に、伯母に話して了承を得ることも必須だったのです。私は運が悪いどころか末法の世界を、もしかしたら希望の世界に変えうる女性なのかも?って。しかし、ばつが悪いことは分かっています。伯母の言う通りの人生を歩いて来てはいなかったからです。