ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔20〕オーナーに呼ばれてオーナー経営のネカフェで無料の朝食を頂きながら、参上して来るのを待っています。マレにはどうしても知りたいことがあったのです。親子を入れ替わってもらった・・というセリフが気になって仕方なく確か自分を子にする為に最初に金銭を支払っていたオーナー・・・その金銭の行方が大事だという観点でいたのです。そのお金がそのままで入れ替わることが組織の基準ではアブノーマルに値し、そうなのならマレも静かに手を引く所存でいた。なぜ?それにしてもこのネカフェには参ります。朝の6時から9時までそこで過ごす全員に食パンとオムレツとアメリカンコーヒーを無料提供していたのです。卵はプレーンで小学校時代に味わったことのある細いソーセージが一本サービスで付いているのです。パンは自分で焼く形式になっていて、なんと焼けたら飛び上がるあのトースター。ソーセージのチーズバージョンも選べました。食パンだって、そのまま派と焼いて食べる派はあってマレは後者だったのです。ピーナッツバターも水飴もあります。無料提供でよく凌いでいけるな?とは本心の驚愕の部位でカラクリがあることをまだ知らないマレ。そのことは企業秘密と呼ぶ範疇でしょう。マレは食パンをお替りします。その芳醇な香りにファンファンとなってしまうのです。このパンってもしや・・・手・作・り??耳の部分がないのです。