ピーパー・ウーマン《ジュエリー・ボックス編》〔19〕マレはしぶしぶこの案を発表せずにタオルサミットのときには別のことをパソコン会議で話すことにします。皆がそれぞれお気に入りのスパのタオルを紹介しているのを横目で見ながら、オーナーは全然別の資料に目を通していて発言をしないのかなあ?ってオーナーの順番を見てみるとない。それに気がつき目が合うとオーナーは、ああ!!今日から商売上の親子を入れ替わってもらいましたって気さくに話すのです。それは後から詳しく話しますので・・・と言っていなくなってしまうのだった。子分としてマレのもとにオーナーがいることはざっくばらんに言うと誉れではあるものの不安もまだあり、このタオルサミットでは自分を目立たせることに第一義を置いていたので、目立たない案を持っての会議出席は心もとなかったのは事実・・・。それでも最初は出過ぎないことも肝心と、心はタオル晴れだったのです。マレが選んだのは横浜の港北PA近くに位置するスーパー銭湯のタオルでした。2012八朔の湯で、年代を見事に伝えている点が素晴らしくて、何年も経過してあの時の旅は西暦何年だった?っていうことがしばしば襲うが、このタオルはそこを補填。タオル地はホワイト、アニバーサリーと銘打っていて数字などは目立つオレンジ!!日常の中の最も大事な抜け落ちをタオルの中でさらり発表していることを賞賛したのです。そのうち皆の拍手喝采も聞こえてくるのです。