西🏝姫瑠のアディショナルタイム(146)

 

109円しか持たず店にバイトに出たおとつい、私はセブンでパンを買わず、あの100円バナナを購入しようと、お金を残して店を出て帰り道で売り切れ!!の札を見てがっくり来ます。消費税がつかないことでみんなが日曜日、バナナを買いに来た?それとも入荷が少なくてなくなった?どっちも考えられるためにあたしは諦めて家路をとぼとぼ歩いていた中尾川沿い。亡き夫がずっとこのバナナが大好きであるときは必ず購入して帰っていたこと・・・そしてこの街がなぜ、好きなのか?幾つか利点を話してくれたことが頭に蘇る。安いものが近くに売ってあるっていう想像を絶する利点で、彼はこのバナナ工場以外に、近所のダイレックスの虜になっていくのです。安く購入が叶うことが近所で出来る!!この妙味に主婦のあたしがそこまで考えないのに夫のほうが?みんなもそこにハッとするでしょう。男のほうが経済に周到に対峙出来る・・・このまさかな時代の幕開けを夫の様相は網羅していたのです。私はけちょんけちょんに夫に言われました。主婦なら一円でも安い場所を探してそこで購入する努力を欠かさない。しかしあなたにはそういう姿勢がないって、コキ下ろされて、くやしい思いも味わった。しかし彼の言うことが今蘇ってくる。容子がこのバナナの味に感動出来たら、本物の人間になれる・・・って。確かに売り切れを見てショックを受けて佇んでいたあたし。黄泉の国の夫も私の心をじっと見ていたと思います。