それでも夜は明けるで黒人差別を鋭く批判した監督、スティーブ・マックイーン。しかし、僕はこの監督の別の映画を鑑賞して、今朝、感動の坩堝にいざなわれた。SHAMEだ。独身貴族を我が王道とし、女性とは刹那的にしか、関わらないセックス依存症の男性が自分のマンションに転がり込んで来た妹に人生をかきむしられ、苦悩する。しかし、その悪いことが最後は良い結果に繋がる。兄に冷たくされても、妹は行く所はないと、すがりついて来た。それでも、兄はクールに吐き捨てる。俺はお前の親じゃあないんよ?って。僕は改めて思う。悪いことは、良いことを牽引してくる躯体エンジェル。何も心配する必要ない。主演のマイケル・ファスベンダーの演技力には固唾を呑んだ。言葉も出ない。