エメラルド・ウーマン19

 私が何か大事なことを話して、それを漏らさず理解し、改めて文章にして、他の皆に分かり易く説明する能力がもしも、完全装備で身についていた…と仮定しても、将来皆に伝わり浸透していくのか?は甚だ疑問符がある。なぜなら、容子が興味を持ってしっかり聞くのか?が第一に挙がる。次は書くことで人様に刺激を与えるのか?を容子は吟味し識別する。その秤で計って、意味がないと容子が判断すればその時点で採用にならない。容子は執筆などしてはくれない。私がなぜここまで打ち明けて話すのか?っていう私が抱く疑義について…主張や宣伝が主体の物書きならコピーライターで間に合う。私が委ねたかったのは日本人としての偽らざる主張です。この気持ちが根っこにありながら、これまで誰にも出来かねた。理由はなぜかは分かりません。伝えはするけど諸外国に理解されない。将来、この娘になら、それが出来るかもしれない。なぜか、そう思える伯母としての予感があったのです。