デニム・ブルーママン10の15

 芸域に詳しい私ではないし、美知のこの短歌は、今後何世紀も残る…とすれば、容子が伝える役割を申し出たからでしょう。美知自体がこの短歌を愛しただけでは事態に進展はなかった。かといって、美知がどんなにこの短歌を好きでも、人からの評価が皆無ならば同じように、進展はなかった。芸術のぶん銅を計る秤があるのでは?と私は推量します。どのくらい、その作品に価値があるのかを一体誰か決める?そこまで展開する観点を持つまでに成長してきたのなら、私も満足です。ただこれだけは分かる。ある程度以上の文学的素地がないと、評価すら難しい。この対局にある価値観に容子が気が付いている可能性にも言及出来る。実に頼もしいです。