ルビー・ウーマン967

 豪華メンバー総出の映画でも愚作はある。トロピック☆サンダーだ。戦争で笑いを取ろうなんて許されない。余り期待しないのに佳い映画に巡り会った時ほど嬉しいことはない。この映画もそういう意味で驚かされた。又機会があれば是非観たい。バルーン奇蹟の脱出飛行です。冷戦下のドイツ。必死で西へ行こうとしてもがく2家族の奮闘。気球という武器はこの2つの家族の命運を握った…一回目は失敗したけど、二回目、上昇と同時に異変が起こり気球に火がつき燃え始め破損してしまう。それでも諦めず死にもの狂いで飛行を続行するも堪えきれずに降り立った。すぐに飛行時間で割り出すと、そこはまだ東だと判明し絶望に包まれる。投降しようとして、手を挙げたら、なんと、既に西へ到達していた。そこに居る全員が抱き合い歓喜する。私は島国育ちでこの国を出たことがない。中々こういう感動が味わえないゆえ興奮しまくりました。気球のキルトやフェルトさえ、多くを買えずみんなで分担し少しずつ分けて購入した。監視社会の恐ろしい部位です。あたし達は本当に恵まれている。臆する点など皆無ですよね。