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 この時期になるといつも思い出すのがホセ・フェルナンデス投手で彼も確か七月生まれだった。トミージョン手術を受けて彼も一年半以上休んで自分の肉体改造に挑んだ結果あの素薔薇しいヒップを手に入れる。投手にとって大事なのはがっしりした下半身というセオリーを彼は崩さなかった。それでただ単に休養するのではなく彼自身が夢見た投手の体型を手に入れたと聞いています。この彼も打撃に秀で、長打も自然体で打てていたので私はナショナルリーグにいることがとても有意義だなあを当初から思っていたのです。アメリカンリーグだとしかし二刀流をやること自体、大変だろうなって。投げた翌日は必ず打てない。しかし今になって解ったことも多いのです。大谷は同じ能力を投手でも打者でも持つという恐るべき才能の持ち主で大概、打撃に優れるとは言っても、その投手は時々ヒットを打ったりがほぼ全員でホームラン量産型投手というのは実はいないということです。どんな練習方法を少年時代から敷いて今日をゲット出来たかが、本当に知りたい処です。球が速いだけではなく大谷の投球には安心感があるのです。フォアボール率も少ない。力でどんどん押して来るあの負けず嫌いのホセ・フェルナンデスを思い起こしてしまいようなシーンが昨日も今日も見られてほろ苦い。ボールだと思って見逃したのがストライクだった時に、大谷なりに主審に反抗しているのです。ああ、良かったなあって思う。大谷に足りなかった部位は毎日補強されている現在です。