ルビー・ウーマンr263 今でこそ、何の変哲もない暮らしですが、当時は物をしたためることさえ難儀で、若さゆえの心の貧困に悩んでいたのです。自分は女性しか味わえない出産という大事業に際しながら、もしも、ここで表現の機会を落としたりはないだろうか?出産の痛みをしたためていくべきではないのか?なぜ、産むことに関してこれ程の苦難を神が与えているのか?苦しまずに死ぬことが人間に出来ないと同時進行で神はそこを伝えに来ているのではないのか?その当時から生みに際する痛みについてを数々心の中で思いを巡らしていた私は、死ぬことが安易に出来ないように、出産に対峙することで何か途方もない力を女性に与えてはいまいか?と神秘的に捉えてやまなかったのです。しかも対峙は女性にとって痛みだけではないはずで、母になる資格?それに付随する覚悟、その他もろもろあって、ただ単に生まれました!!では済まない大きな行が控えているように思えてならなかったのです。作家の卵ではありましたが、私は将来に大きく弧を描く曲線であると結論します。この孤は次第に大きくなって、出産で小さくなるけれど、ここを逃していては大変なことになる。結果オーライでは済まない結婚の重大局面について鑑みるのです。作家になる為の重大なプロセスが当確だ!!自分はここを逃がす訳にはいかないって。