イエローダイヤ・マン《標榜編》〔484〕若者は突拍子もないことを考え、それはいつも思想の空砲に終わりがちではあるものの、若者独自の着眼に俺は目を奪われることがあって、そういう新種の若者を見る時に国の将来性を信じることが出来る。才能の多機能に触れたいのだが、何も一人の人間がすべてを成就に導くのではないということだ。それらは織り重なって、数々のイノベーションを包括しながら最高への順路を辿るし、今回のイチロー選手のシアトル・マリナーズ復帰で俺はその構図の一部を見たように思った。俺達がイチロー選手が待っていた以上に悶々としていたことだ。古巣からお声が掛かることは誰よりもイチロー選手が望んでいたこと!!でもちゃんと俺達の気持ちもそこで成就に導かれていったという事実。この足跡から望外なことを垣間見る。彼は東京オリンピックにもセンターかライトで出るという予感だ!!なぜ、俺はそこをあえて強調するかというと、このマリナーズイチロー選手を獲ることによって、一名の選手が外れなければならなかったという運命なのだ。俺達はその選手のことにも及ばないといけないが、それもこれも、イチロー選手の執念の追跡が成せる功績だと言わねばなるまい。執念深いと言う意味には属さない、魂の執念を俺は買う。