アクアマリン・マン《真春と真秋の間編》〔7〕幼少期に憧れていた級友をテレビで探す番組を俺はいつも見ていて、テレビ局の手法だとどうなんだろう?遍く情報網を持ってはいない庶民である俺はやはり正統にいくしかないのかな?って職業別電話帳を開いてみる。探偵だ。ここでお願いして探しすのが速いだろうと。せっかく同窓会のお知らせが来ていたので中学校の同窓会にも初で出ることになった投函。一度も出席したことのない同窓会。しかし三年間の担任の名前を全員覚えていて俺も自分の義理堅さを思うのだ。俺の顔を先生は覚えていないかもしれない。ちょっと心配になる。それは中学校の三年時の音楽担当の先生で小柄でいつもジャージの上下を着ているようなショートカット似合う女性教師だった。一応自分の戸籍謄本を取っておいて下さいと言われていたので公民館横にある支所に出向く。そこには同窓生が二人勤めていて俺の顔を見て近寄って来る。よう!!久し振り~今度の同窓会頼りにしているよ?って声を掛けられる。俺はなぜ、そう言うのか気になったが向こうから切り出してくる。今の処七人しか出席確認出来てないんだ。7人??学年には300人いたはずだった。