アクアマリン・マン《真春と真秋の間編》〔8〕俺はもう一回訊いてみる。俺達の学級ではなく学年での話?って。ああ!!と聞きそれが尋常なのか?って自分の腹を決めた。恐らく俺のように今まで一回も出席しなかったような人間がアレコレ言えた義理ではない。しかし三百人中七人っていう出席率では先生方にも悪いように思った。これなら学校創立以来の卒業生を集めて開催した方がより良いのではないのか?後日自分の案をまとめてあの二人に渡そうとしたが待てよ??が掛かる。どうしても来れない者は県外に多くて近くにいる奴でも来たくはない奴は欠席を回答している。それをたかが俺の案位でどうにかなるものではない?と。しかしこのままでは出席しても面白くない。いきなり向こうから、奥さんと一緒に出席して下さいよ~~とあられもなく振られて俺は戸惑う。面食らったのだ。奥さんは来ない。俺はびしっと言い放った。こういう言い方、つっけんどんな言い方しか俺は出来なかった。しかしこのままで退散する訳にはいかなかったのだ。敵は何を知っている??と。聞く処によると息子さん、名門の中高一貫中学に入ったんだって?ああ!!何処にも敵を作りたくはない俺だった。