イエローダイヤ・マン《標榜編》〔391〕昨夜は勇気を貰った。筋肉が委縮していく筋ジストロフィーの苦難を乗り越えて母親からの自立を達成したカズさんの心に俺もピントを合わせる。いかに、自分自身が弛んでいるかが自明になってカズさん達のグループを即座に応援したい気持ちになっていく。彼ら全員が二十四時間のケアを受けられる事は喫緊で実は俺にも小学校時代に親友のお兄さんがそういう難病に遭遭していたことで小さい時から病名だけは頭に刻んでいた。原因はまだ解明されていないのだろう。その時間的しわ寄せをいかに潜り抜けて、日常の感嘆を会得に至れるかを思う時に、俺は異次元にいて、全く存外で、自分たちが感知し得ない世界で彼らが苦しんでいた月日を思う。戦争だって同位で、それによって誰が最も苦しむかを考えられるようになれば、世界の艱難も救われるだろう。俺達には何が出来るだろう。金も役に立たないとは言わないが、彼らの支援には心が不可欠だ。あの状態でパソコンをひとつひとつ操作するカズさんにはすでに神が寄り添っている!!俺にはそれが見えたのだ。