ルビー・ウーマン《黎明編》〔158〕今週はとても残念な事故の知らせ、容子の落胆はさぞやのことだったろう。ニッポンの選手が亡くなったとしてもああは落ち込まない、なぜ、ホセ・フェルナンデスだっただろう?そ、それは俺が言うのも恐れ大きいことなんですが、きっと時代と時代のちょうどハザマにいる選手だったからでは?と。時代と時代のはざま?はい、選手たちの十代から二十五歳くらいまでのトップ選手といっても過言ではないフェルナンデスに時代の推移の変わり目という膨大なるファイルを伴った感情移入作業に容子は加わっていたし、彼がいかに振舞うかはMLBでも注目の的だった。ときには無礼もあったろう、しかし親しみが大きくて誰もがフェルナンデス投手の親密笑顔に圧倒されて何も言わなかったか、言えなかった。しかし監督や上層部ではどうだったんだろう?もちろん注意与えたことはあったでしょう。しかしなにゆえ、エース級の将来を大嘱望された投手。ここがいかに難しいかはどの現場でも同位かもしれないし、フェルナンデスの将来を考えればもっとお灸を据えることも視野にあったかもしれない。肝心の容子はどう査定を?容子は自分自身を責めています、余りに彼を愛し過ぎた自分自身を責めているんです・・・。そ、そこを詠むかな?はい、お願いします。いきなりの 君の旅立ち 絶句かな〔いきなりに生き成りが掛かる、生きているうちに成り上がってしまった、つまり彼は早熟で大物過ぎた〕