イエローダイヤ・マン《標榜編》〔226〕俺の中での226事件はやはりバイオパークであの可愛い動物ラマと出逢った瞬間にある。可愛くて切なくて当時小学校に入る直前なこともあって純朴だった。ラマに恋をしてしまったのだ。男とか女とか関係はない。俺はラマだけに視線を集中させとうとうバイオパークで他の動物を見なかった。それくらいヒトメボレだったのだ。撫でてみたことも効を奏じた。自分を見る瞳の神秘さ・・・。これが恋なのか!!そしてそのときに俺は決めた。これ以上の感動がない限り、恋とは言えない!!・・と。ラマを大好きになって俺はそれを姉に話した。一緒に行った姉もそこはわかっていたらしくて、良かったね!!と俺を庇った。なぜそうなるか、少し不安だったが、姉はじき俺が飽きるだろうとそう思っていた・・・と後年打ち明けてくる。好きになったり激しく傾倒することがあってもそんなに長続きなんかはないのがうちの家計図よ?って。寂しい限りだったが、そのとき俺が放った言葉が家族を感動させたことを忘れないわ!!って。俺は小学校時代ずっと、ラマの飼育係になりたい!ってあらゆる場面で言い切っていた!と擁護するのだ。可愛い弟で誇りに思ったと回想する。俺はいたいけな時代を振り返って懐かしくなる。・ロ・ロードでの成績や数字が本モノだ。