サファイア・マン《面白い男編》〔139〕この喜びは自分の人生をプラスに導き、やがて物事はひとりだけで悩むことではないことにシフトを替えるものとの意識にあったものの、不思議な警戒も同時に生まれていて、シゲルちゃんに話すべき?と迷ったのです。彼は恐らく又、保険外交員?ってしらけるだろうし、商売のために相手が接近してきたと言い切ることでしょう。そこが苦々しくて、そうだ!!と名案を浮かばせるのです。相手の職業を言わなきゃいいのでは?と。しかしどこで知り合った?と微妙に彼は思うはず・・・。中々洞察力の達者な彼です。嘘を付くほうが何だか危うくなることを考慮します。友達が出来たことを誰かに言いたい気持ちは果敢で、周囲の誰でもいいから話しておきたい!ではなく彼女が嫌われないようにどこかで考慮も働いていることに戸惑うのです。以前の結婚でもそうでしたが、相手の気持ちを考え過ぎるところがあった・・・。ここまで思い惑う必要はない!!と自分に言い聞かせて、とにかく彼女の次のアクションを待ったのです。そして彼女のためにふさわしい曲をアレンジに掛かっていたのです。聡明でそれゆえ人生を思いあぐねる・・・その定まらない不均衡が美しかったのです。