イエローダイヤ・マン《標榜編》〔104〕母から頼まれていたビルの命名にヒントが浮かぶ。・・・コートを使いたい母の要望を取り入れなきゃ。昨今こういう番組があった。背の高さを競う東京の歴史を紐解いた番組で影響をもろに受けたのだ。霞が関・・・本当にニッポンの戦後を象徴する三文字で俺はそれを入れたら?色々考慮し、霞ヶ関をメールで送ると母は難色を示す。東京の思いと九州の思いは必ずしも一致ではないわ!って。俺は慌てる。ニッポンが一丸となって2020オリンピックへ邁進しないといけないのに水を差された格好で、コートの前につける名前は既に考えているというのだ。じゃなんで俺に振ってきた?しかし相手は母だ。どういう名前にしたかが気になって俺は詮索を止め問い質すとフォーシーズンコートだというのだ。いいなあって正直俺の感想を伝えた。四季はニッポンをつぶさに言い当てる言葉でしかもフォーがforにも取れて小気味いい。フォーシーズン☆コートと命名することに俺は賛成した。母は欲張りなのか、まだいいのがないかな?って俺を挑発する。そしてミッドナイト、トワエモアの楽曲が鳴っていて失った何かに引き摺り込まれた・・・と明かすのだ。ある日突然・・・で始まる楽曲だという。俺は早速探して聴いてみた。これまで聴いたことがない素晴らしさなのだ。