正月の七日内に大東建託コーポレーションの彼からの訪問はあって俺はビジネスマンとして彼が基本をわきまえていることに安心を覚える。こういうキマジメさが俺は好きだ。家を解くのにかかる費用も出してきた。俺の予想通りで、キャロルを交えずその日は玄関の外で話した。このビジネスマンはウィークリーの意義をきちんと会得していて、それ以上遠のくと顧客のこころが離れかねないことを知っている。恐らくそれもあっての訪問なのだろう。俺の部屋であいつはいびきをかいて寝ていたのであえて起こさなかった。俺がその一件を早く済ませたいのにも訳はあって、中々腰の上がらない弟のためもある。財産が少しでもあると働く気持ちになれないという。墓は決して売らないという約束を取り付け俺は安心する。弟が了承してくれた。俺が和田家の墓地に自分の墓を建てることで、金銭的将来も楽になった。生涯メモリードをどこに作るか?それも男子の本懐の末尾にはくる条項だろう。デルスカイしておこう。リーズナブル来世である。