イエローダイヤ・マン《標榜編》〔7〕母が嫌悪し最初からオミットする人種がいる。いわゆる鷹派と呼ばれる人々で、そういった母親族は規定外のことをやらかす・・・と俺に吐露する。例えば挨拶だ。尋常の挨拶が出来ない人間を母は嫌悪し、まず友達連れてくると俺はまず玄関入る前に耳打ち。格好でいいから靴を揃えるフリって。なんでこうまで過敏になるかというとお泊りだ。躾が行き届いてない子供だとお泊りはノー。そういう厳しい母の原型は?というとこれも父が警察官あがり。もちろん父もその系列だ。口で言うほどその実態は軽くない。二人とも笑ってはいてもこころはガリガリ君ってのはしょっちゅうで、教師の息子を俺はお泊りさせたことあって、そのときに母は翌日座り込んでた。母がキッチンスペース、しかもジベタに座り込んでいるという姿は余り見たこと無くてしかも体操座りなのだ。ね?両親とも教員ってのは本当なの??って。ああ、母親は教頭でお父さんも。それを聴くなり母はしばらくお泊りは全面禁止!!それだけいうと買い物に行って来るわ~って自家用車で繰り出す。天神は母の行きつけで、大丸やイワタヤ、そして天神西通りがお気に入りだった。なぜお買い物?普段は近いスーパーで最安値を探している母が?相当のオカンムリ〔悪寒無理〕だったしそれを収めることが出来るのがデパチカの御惣菜ということだろう。いいぞ!!って俺は思わない。友達が泊まる日こそが俺の最高の知の贅沢だったからだ。