サファイア・マン《緻密な男編》〔93〕さあ、これから結婚し入籍するぞ?という段階まできたニッポン男子、用意しなければならないものは家計簿です。結婚する相手にすべて経済を任せる危険性をキャロはみずから指摘しますし、妻がどんぶり勘定できても大丈夫だったのはうちの周囲が金持ちだったからです。シゲルちゃんは借金しないで家を建てる、いえシャッキンはした。公庫からです。しかしスグサマ返済。退職金があったから。今のみんなはそこまで恵まれてはいません。年金だって支給されるのはいつ?それさえ世の情勢のなすがまま。自分というものをがっちり固めガッツリいかないといけません。いい時代をキャロルは過ごし、とんでもないラッキーボックスをキャロルが射止められたのは番茶も出花のサクセス還暦編だったから。みんなが六十代になったときの世の中は?しっかり想像して下さい!!キャロルの手法ではなくばっちり手堅いシゲルちゃん手法がここでは為になるということです。そういう彼すら最初キャロルに家計を任せています。2000年問題で干され、すべての信用を失って初めて自分で家計を持たないと大変なことになるぞ!という発見に至るのです。そうではないみんなならまだ間に合う。家でも国でも同位。経済に磐石でなければ未来はないのです。