キャロルはこの十日間のうちの最初の五日間でで相当にお金を使い過ぎていてそれを正直に謝った。ホテルを比較したいからとリッチな場所にも一泊して美味しいものを食べ歩いた。シゲルちゃんは毎日納豆一個で踏ん張っていたのに、そういうことをしていた自分を彼は言わなくとも知っていた。隠してもダメなのだ。三十年も連れ添っていればわかるのだという。キャロルは大宮そごうの駿河屋という和菓子の美味しい店でも舌鼓・・・そごう開業以来ずっとこの店は頑張ってきているというウェイトレスさんの話に感動したのだ。店が暗いことがキャロルは好きでその暗さこそが女性の一歩引いた生き様にも繋がると・・・。一階のクロークコーナーにそごうで買ってないものを一杯預けて何時間もウィンドーショッピング。そういうのやこういうのにきっと罰が下ったのだ。一万三千円は痛過ぎる衝撃で彼にまだ言えない。どっちにしてもあの感じならさほど追求はないだろう。ケサボイはそごうショック。キャロルはデパートにホンマ弱い女性なのだ。ほな火事場よろしく~デパートも たまにはいいでしょ♪ 埼玉だよ〔埼に才が掛かり玉には女性が掛かる〕