サファイア・マン〔かけがいのない男編〕〔66〕ミスがないっていう完璧な人間はいはしない・・・だけど貴女の場合多すぎるわ~って店長から昨日の朝叱咤される。なんとあのさくらの花香るさくら餅を数個買うとほとんどが賞味期限ギレ。その前にもシュークリームで一個発覚があり、キャロルは窮地に立たされます。ミスの無い人は皆無だけどそんなにミスする人は珍しいわ、しっかり一個一個点検してね?って注意されて神妙な面持ちで運転します。そしてなんということ。あの滝の観音から信号で右に長崎、左が諫早っていう待ち点でなんと信号待ち六回。今までで、最高記録。途中でユータウンする前方車もあり、みんなが朝は急いでいるんだな?っていうのを目の当たりにして、自分はレジをそこで急停止させるほどの不注意やらかしたんだな・・・っていうのが改めてわかり店長の最後の言葉に戦慄が走ります。上得意のキレモノ顧客は後ろから取り出す人もいる、それに合わせて、うちの店ではある戦法をとってたの、並べ方違ってたこと、言ってなかったのも貴女に悪かったわね?って。コンビニの一角を堂々奪取した店長の鼻息はキャロルに新しい風を運ぶのには充分過ぎて、家に帰って旧来の方法で急須に抹茶を入れてお湯を注いでさくら餅を頂いたのです。本当に桜の花が香るには確固とした戦略が要るんだ!っていう行ですよね。