俺は失われた家での地位と権力をもう一回奪取するためには、融合する力がないとてんで話にならないことを痛感する。キャロルはローソンでは喧嘩して辞めてしまったが、どういう訳か今度のセブンイレブンでは続いている。働き易さ?それとも彼女自身が激昂を抑えるシステムを編み出した?深い内容までは推察するのみだが、俺は彼女の感受性が人々の持つ感受性とはシクミが違うことをヒントに挙げる。辛いことだが、新聞投稿、連日十二年の記録保持者のキャロル。そこでの無視だ。取り上げられた投稿文は一万枚のうちの二枚のみ。このことが、彼女を奮い立たせたのだとすれば、脳ある鷹こそ舞い上がれ!!と俺は妻でなくともそう言いたくなるのだ。