サファイア・マン《かけがえのない男編》〔26〕男と女、どちらがあざといかを吟味するとゴブゴブ。恋は半々の重力でお互いを支配すると思うし、どちらかが飽きてきたらすぐに気が付く、心配になる、それこそが片思いとか言われるものでしょう。片方がどんなに好きであっても、それが相手にくみしないときに、ジレンマや恋の苦しみが湧いてきます。どんな類型であっても恋をしなかった人々よりも、恋を沢山経験した人々の方が、人生を知りうる位置にいて、学習していると思うんです。これからのサファイア・マンはこれまで、恋の輪郭だけを描いていたものが突如変異します。実際の恋の真髄に触れていきます。人生が金銭だけの成功、或いは自分の家族だけの幸せだと思う方々には過激かもしれないので言っておきます。恋とは相手を負荷すること、この定義を知れば学習の意味にも到達出来る。映画レオンもそうでしたが、セイフやグロリアの主人公、なぜ、あの子を守らなくっちゃ!って胆に銘じたのでしょう。それがキャロルにヒントを与えました。使命感です。相手の命に相当するものを守りたい!そういう真摯な気持ちがあったからこキャロルの著作よみびとしらすも残ったのでは?と。