サファイア・マン〔面白い男編〕〔21〕昨日あさ初めてのローソンでのお給料、給料袋そのままシゲコに手渡し、六日分二万超がもらえてシゲコのほくほく顔。あれを見ると心が癒されやっぱり頑張った甲斐があったなあって心底思いました。そして本当はこのお給料はその前日の土曜日に用意されてて、キャロル時津にいたときにオーナーから電話もらってたんです。オーナーは時津にいるなら仕方ないから明日にしましょうと。キャロルはあんどーなつの一件を解決するには、オーナーに相談が一番てっとり早いのでは?とそう目論見ます。シゲコが銀行時代、決済が本部から出るのを今か今か打診していたのを見てきたからです。問題はトップに言う、判断を仰ぐ、これが鉄則では?と。給料を頂きそこで自分の窮地を話すとこう言われたのです。店に起こった問題はもう貴女の手を離れているんですよ?と。ええ?と問い返すとそういう問題をいつまでも引き摺っていて笑顔が作れますか?いいえ・・・。そしてあんどーなつが中々なくてスキャン出来ないと申すと108円のパンは他にもあるでしょ?問題は金銭なんです。速く処理しないといけません。じゃあ他のパンで処理するとしてお釣りは?レジの中に入れておいて下さい。わかりました。ヒトコトだけ言っていいですか?オーナーは澄んだ眼差しで貴女の気持ちに問題があるのでは?と僕は思うんです。他の事や他の場所に気持ちが分散していてはいい仕事は出来ませんよ?と。びっくりしました。透視のようだったからです。