今まで、相手の身になって、あれこれこころを砕いてきたけれど、本当に相手の身についていたか?こころに届いていたのか、不可思議に疑う場面が多々。そうだ、甘やかしたことによって、子供のやる気や闘争心を奪ったのでは?罪の意識さえある。こういった新しい気持ちになること自体、佳い兆候なのかもしれない。弟が無一文になったら俺は働くよ!とキャロルに告げたように、次女がポツンと言った。家と言うぬるま湯に居る限り働く気が起こらないって。完全ニートだ・・・とキャロルは判別する。これをファイナルニートにしなければ・・・と。彼女が水を得た魚のように仕事場で動き回るとすれば、ここに居ては、正直ダメな気がする。確かに虫のことはあるが、それは、仕事に夢中になれば克服は可能というのだ。以前、手袋もせずに、コンビニのゴミのシワケをしていたとき、大丈夫だったしやれたと彼女は思い出す。じゃあ県外に行ってやってみる?とキャロルは尋ねた。28歳に二ヶ月後はなる娘。これまで、花よ蝶よと育てた自分はオオバカモノだったのかもしれない。長女は昨日それに反対したが、キャロルはOKを出す積り。仕送りもしない、それだけは覚悟するのよ!!と。随分遅い成人式だ。親の方が、子離れ出来ず、子供の将来をダメにした例として今朝の日溜りで取り上げたい。もしも今後、家を出た後、彼女が親を頼ってきたのなら、そのとき突き放すことが出来るだろうか?自分を踏み絵に架けるのだ。彼女の写真を踏むことが出来れば、子離れ成立の証しにはなる。