いもであれ、そばであれ、麦であれ、お湯割りの焼酎がどれも美味しいということを悟った。このこころの軌跡を追いつつ、このカプセルサウナのいごこちもまんざらでもないということの奥義に及ぶ・・・。妻はバンカーの妻になりたかったのだ。そして普通の銀行社宅夫人として他の主婦たちと交流したかったのだ。しかしいきなりで、妻にそれが出来ないこともパラノイア思考でわかっていた。妻は口が軽いのだ。綿菓子よりも重量がないその口の軽さ・・・。それを垣間見るような事件があった。正確にいえば自分が起こしたのだ。結構仲のいい同僚をハイツにふたり連れてきた。丸々さんと丸々さん。するとどうだろ、この同僚ふたりが示し合わせたように口チャックを事前言っておいたのにキャロルの前で変貌したのだ。奥さんの苦しみはよくわかります。。。とか、この男につける薬はないでしょう・・・とか。それで、わんわんキャロルが泣き出した。そしていつまでたっても泣き止まずふたりとも帰った。可哀想なのはこの俺。行内のみんなには言わないだろうけど、せっかく連れてきたのに、焼け石に水どころか、焼け石に石油だった!!どういうわけか妻キャロルには人を惹きつけてやまないオーラがあった・・・。このオーラは男性特定ではなく、例えば、弁当屋でキャロルが順番待っている・・・他の用事できた隣のコインランドリーの顧客まで弁当買って帰ろうかな?っていう気分にさせる。それをキャロルはこう読んでいた。バイバイ意欲と・・・。今いる場所を去り、キャロルと同じ場所で買う、そうすることで、天涯無敵の運気をもらうっていうことらしい。