ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔45〕キャロ正直に言うと、照れ臭いんですが、数学では、もう正の数、負の数までしか、知らない。当時それは、中一の三学期で、出てきました。それはスムーズに理解出来ましたが、そこまででした。二年で、グラフが出て来たときに、もうダメだ!!と観念しました。ひとつ、不得手を持っているっていうことは、難儀を深めたし、放物線から、分からなくなったと、ピアノの平野先生に話すと、おかしいわね~~って。数学と音楽は共同頭脳なのよ!!って。いやあ、参りました。数学が出来るイクオール音楽が出来るっていう図式、当時流行ったんですよ。キャロには、こうして、数学苦手意識が依然としてあった。それゆえに、本屋の彼の言葉がズッシンと来たっていうのはありました。デモネ?キャロは自分に畳み掛けます。なんで、キャロが無理やり、数学を覚えなくちゃいけないわけ?泉のように湧き出る語群があるのに??って。成功はそう、何箇所も口は開けてないって。キャロには、音楽、そして、文学があるだけで、相当手一杯という認識が当時からあったのです。