ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔6〕家庭というものが、そんなに生易しいものではないということが、キャロには経験済み。なぜなら、父は暴君である母に屈し、なおかつ、いつも泣いていたからです。そこには、貧乏の苦しみこそありませんでしたが、徹底した、かかあ天下主義が流れていた。そういう家庭で育ったからこそ、普通の一般の家庭はどうなるのか?という視点はありましたね。じぶんはヤンキーママではなく、ヤングママだわ!!っと、ヤンママ潮流に乗るための小船作成にいそしんでいたのです。短歌と狂歌の違いすら、理解せずに・・・。今思えば、知らなかったからこそ、打ちっぱなしで、腕を上げてこられた、そういった感謝さえあるんですよね。当時から、名詞を入れる手法をキャロは活用していて、娘の名前も、前夫の祖母、夏〔なつ〕から、由夏〔ゆか〕とキャロが命名したのです。この娘の、オッパイに食いついてくる雄雄しさを、詠むと同時に、家庭にはおのおの、闘争があることを、読み手に伝えたい。確かに欲張り!!でも、他の人に出来ないからって、自分もムリな~んていう思い込みがなかった。一句目は、息荒げ・・・に決定。五句目は川崎荘かな・・・周囲は豪邸が軒を連ねている。六所帯が入居する木造二階建て。荘が清貧使いで、こころ憎いですよね♪