クワバラクワバラな~んて、キャロちっとも、思わないし、岡部頭取でも良かったくらいだったんだ。正直、一緒に、夜勤をやったりと、教授とは、面識もあったみたいだからね、いや、その方が、解決が早かったかも?ってのはある。キャロの詰めが、甘かったんだ。月俣氏に対する、教授の甘え?そうよ。そこら辺まで、汲み取り不可能だったんだ。キャロまだ、31才だからね。それに、今まで、銀行で、企業戦士として、部下に、厳しいことばかり言ってきたのに・・・。その部分での、なんとも表現し難い、男としてのプライド葛藤。でもね、キャロが許せないのは、佐賀人ってのは、無駄大嫌いなはずなんだ。それを、妻は、国民健康保険?別払い?っていう処の怒り。そして、所帯持っている人間には、銀行から、家族手当、住宅手当、ちゃんと、金一封ってのがあったんだ。出産祝い、入学祝い。それとね、税金面でも、大損なんだ。あああ、キャロの怒り分かるでしょ。そこまで、無駄してまで、キャロが、紹介出来ない位に駄目な人間なのかよ?ってとこの憔悴。父も帰ってから、すぐ、母子手当てが、なくなってしまったってがっくりした様子。そうだよね、これだけの事が重なるとね、幾ら、当初、日記帳に感謝の気持ちを書いていた人間にも、異変が生じてくる。そして・・・。宿矢教授の意外な一面も明らかになるんだね~みんなは、ヒトゴトではないんだよ。奥様をこころから、愛するっていうことは、一蓮托生にまず、なれなきゃ駄目ってこと・・・。