サファイア・マン《緻密な男編》〔137〕まだ確定ではありませんが、日常の中に埋まるダイヤモンドをキャロルは意識し、そこに気が付き生活するのと全然感知せず生活するのとでは差違が生まれることに転機、それでも方法がひとつに狭めることが出来ずにいたのです。記録に関連して、もっと違う表現方法もあるのでは?と。しかしそこまで考えてもまだ結果を引き出すことは出来ないまま、ピアノに向かっていたのです。明るい気持ちがさらに高揚し、悲しい気持ちをまとめながら、自分の中で扇動することが小気味良くて、その日も、弾き語りに打ち込んでいると玄関のチャイムが鳴るのです。誰かしら!!と思いつつ、そこで躊躇なくドアを開けます。目の前に立っていたのは自分と同じ年齢層の女性で、色白で美しい笑顔を向けてこんにちわ~~と。自分はちょっと戸惑いますがすぐにセールスの女性だということがわかって、気さくに話しかけてくる彼女に呼応するのです。ピアノの音が聞こえたので伺ってみました~そ、そうですか、今、自分で好きに歌っていたもんで・・・。良かったらもっと聞かせてもらえませんか?え?もっと聞かせてもらえたら伺った甲斐があります!!相手の気持ちに嘘はなかったみたいで、キャロルも心を開き招き入れたのです。