サファイア・マン《面白い男編》〔107〕このユニード大橋でキャロルがとんでもない事件に巻き込まれるのはブログで読んだ方もいるでしょうが、キャロルは謝罪を求めてはいません。それくらいお嬢様主婦だったんだなあって当時を振り返る。二階で衣類をまとめ買いして下りてきて、その衣類はきちんとレジを済ませてレジ袋に入れてある。なんら心配ないものと普通は思いがちですが、いきなりです。音がしだすのです。けたたましい音・・・キャロルが驚くのはもちろんですが生後七ヶ月の娘もびっくりして泣き出す。守衛室みたいな場所で、盗んだ犯人として取調べを受ける。そういえばおかしい手つきなあってレジ中にも思ったことがよぎるんです。レジの女の子、慣れないような仕草で、しかも遅いし未熟・・・。でも新人だからいっかあ~きっちりレシートは受け取ります。当時はそんなにレシート保管は完璧には行なわないキャロルでしたが胸騒ぎでしょうか、バッグに入れたことが効を奏じた・・・・。なんとレジ係がタグを外さず精算を済ませたことで、キャロルに泥棒の罪がかけられるという顛末。すぐにレシートで容疑は晴れるが、心臓の鼓動は止まりません。西鉄大橋駅の西口にいって座り込みました。一体この世の中って?キャロルはおかしなことをやらかす人間はいるんだ・・・という事実に直面し流通社会への門をこの時にくぐることになるのです。