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その夫婦は夫が会社勤めだった。無事に定年を迎えて、子供もおのおの独立。すると、これまで、なんやかんやらで賑やかだった家庭が一変してたんだね。夫婦がじかに長い時間、向き合う、向き合わざるをえなくなった。苦しいものが奥様に沸き起こった。なんとも言えない挫折感、憔悴感なんだね？でもここでこの専業主婦とキャロルを一緒にしないでね。キャロルは14歳から、ずっと物を書いてきた身。だから、この主婦のような挫折ってのはまるでない。この主婦、旦那が最も恥とする、集団お見合いに参加するんだ。シニアのね？第一、結婚していてそういうのに参加するわ～、プチ家出まで起こしていた身～・・・。でもあきれるよりまず、可愛いってキャロルは評価する。それまで家事を目一杯こなしてきて自分を認めてもらいたい！！っていうのよくわかるんだ。そこで、あの大吉がお節介するんだね、旦那連れて来て旅館の部屋で夫婦の話し合いをさせるんだよ。年金も退職金も半分は権利あります！！って奥さんは雄叫びを～～～でも感謝の気持ちが言えなかった自分を猛省して打ち上げ花火で詫びるっていう夫の勇気。これが普通の家庭の主婦ならパチパチパチパチ～って感動で終わるけど、ちょっと違うんじゃない？？ってね、キャロルなんかは、時代にテレビがついて来れないっていう理由がよくわかった訳よ。本当の夫婦の話がこの程度かな？？？っていう疑問符だったんだよね・・・これじゃあ、あの奥さんまた家出するしかないからね？