夕刊マダムのどきどきエッセイ♪

 風もない、雨も降ってない。それなのに、街路樹の下から下水道の音が聞こえる…そうなれば川柳も狂い歌も進歩する。雨が降らんでも生活音は絶えずしてある。不断の流れが下水にはある。そこが起点や。朝早く起きて一番にアスファルトを歩かんことには聞こえん。そして、耳にしたら必ず、心の中で組み立てる。折り紙を折る要領や。ほな行こうかあ。生活音 濁流にして 地下を這う 新進作家の 来たるべく春(来たるべくに鍵がある)