生前の親交はない。

 確かに生前の親交はない。しかし、母の妹である千鶴子さん、そして、旦那さまにお会いしたい気持ちがあり、どうしているかを常に考えていた。そのことは、どうやら、相手には通じないようだ。私や弟のことを、金目当てにしか、見えないのなら、寂しい限り。しかし、私は、もう老婆だ。ここで醜い争いはしたくない。清々しい気持ちで今はいる。一時期でも、夢を見たこと、見せてくれたことに、感謝をしている。これからも、ずっと、叔父の長寿を祈りたい。きっと叔母の亡き後、さらに気弱になっている。千鶴子さんは精神的支えになり、必ず幸せの瞬間は舞い降りる。