キップがいい。

 うちは67年も生きて来たのに、どうも、箔がない。キップがいいをずっとゴジって来ていたんやな。誤字はあかん。なんで間違いが起きたか?それは切符にあるんや。うち等が、小学校時代を話したろか。バスには車掌さんの綺麗な女性がバッグを肩から交差させて、切符に穴を開けてくれたんや。切符に穴がないと、無賃乗車になるさかい、皆が切符に穴を開けてもろた。キップが、いいの意味は、気持ちよく奢ってくれる。すなわちそれくらい、当時のバスは夢の乗り物やった。本来の漢字は切っ風がいいで、全く、違う字やったんや。恥ずかしくて言えん。これが書けんのは日本人として恥や。