好きなことだから、書くのではない。

 私が書くことが、メッサ好きで書いてると思う人があれば、ミステリーな誤解だ。私は決して執筆が好きではない。10年間も雲隠れして、投稿現場から離れていたが、せいせいしていた。書くことは、実に難儀だと皆は経験上、悟る。執筆に掛かると、時間を取られてしまう…このことがまず、筆頭に挙がってくる。買い出しをして、皮を剥き、カレーの具材を鍋で炒め、最後にはルーを入れての手順を守りようやく、カレーが出来る。ご飯が大衆である読み手になる。我々には大衆の質を、云々する立場にはない。ササニシキが来ても、去年の米が宛てがわれても随時笑顔で対峙する。色々文句を付けないコックが愛されるからだ。