エメラルド・ウーマン91

 

髪を切りましょうよ!って家族から持ちかけられていたのに、家族は、その千円すら、もったいないと、感じるのか、カットの話は今のところ、立ち消えている…尻すぼみです。容子を取り巻く環境はこんな具合に、浅はかで、傍で見ていても、信じるに値しない。まともではありません。しかし、髪を切らせてあげたい家族の意向は少なからずあり、それが出来ない限り、気にはなるのでしょう。預言者と、預言者の子です。お互いが強い示唆力で日々予言しあい、摩擦しまくる。当たるもハッケ、当たらぬもハッケという処でしょう。肝心の容子も髪を切りたい気持ちが消え失せ、老人になってしまった、ありのままの自分を受け止めています。自分の今の姿がすべての指標になる。勇気ある態度、しかるべき未来が見下ろせる位置だと思います。(24340)