デニム・ブルーママン13の11

 中学一年生の学業を終えるとき、もっと、違う認識を植え付ける試みに入れば良かったかもしれない。しかし、誰より頑固で例えばそれは、思い立ったら吉日が起承転結で段階を踏むように、頭の中で成立済。家族の言葉でも、同位。恐らく誰がアドバイスしても同じで意味は成さないことは分かっていた。私も、女子であることや、医師の家に生まれた跡継ぎでもない娘に、それ以上何かを言うことは、ちょっとやり過ぎかも…と本人の起承転結の承を見守ったのです。転が来てレギュラーになれたとしても、バレーボールで飯を食える訳がない。しかし、ヤシカに憧れ何回も手紙を書いて出したようです。こんな、ドデカイ夢を抱く娘を、周囲はパリパリ漬けでお茶つ''けし喉に流し込むように冷笑していた。あたしも、どこかで不安はあった。しかし、子供とはいえ無碍にアレコレ言えない。いわば個人主義の申し子だったのです。f:id:hn0709:20220128174623j:plain