自転車で追い越して行ったふたりが六年になるとき転校していなくなる。容子の心に隙間風が吹いて久しい頃、良いタイミングで近所に女子のクラスメイトが転校してきて…。そこで、また容子は今度はその女子の鮮烈な精神に打ちのめされるのです。バレーボールを連日訓練はあくまで、放課後。その女子の家を毎日のように訪問することが日課になり、勉強のことは、最後の最後。私はでも、大目に見たのです。中学校へ行けば時間は容赦なく取れなくなる。今を充分に味わいたい容子の気持ちを尊重し看過をしたのです。夫の姉が同じ小学校の一年の担任として、赴任して、容子の担任にこう伝えたようです。申し分ない成績で何も心配はない…。私にもそれは同じに見えたのです。