イエローダイヤ・マン1354

 僕は今、冤罪にとても怖れを抱いている。それを闊達にしたのがスターチャンネルで開始したナイト☆オブ☆キリングだ。彼は何もしてないのに…いや、これは語弊がある。タクシーにいきなり彼女を乗せ会話デートを楽しむ。父親の仕事用のタクシーに彼女を乗せてしまったのも、際どい事情がそうさせた。彼女に誘われるまま部屋に行き愛し合う。暫く寝てしまい起きると彼女は惨殺されている。殺してもないのに状況証拠が揃い、やがて窮地に立たされる。弁護士が現れ、足の水虫の酷いその彼を選んでしまう。辣腕の刑事、ボックスは親愛を込め接近してくれたのに、彼を選ばずに、弁護士を選ぶ。僕なら逆を獲る。ボックス刑事は悪い印象は全くしない。一匹狼が光る。人は時折選択に迷う。人性ではそこが難しい。どちらを選んだとしても、結果が同じな訳がない。