小学3年生を終わるまでの3年間、この担任だったことは、容子に個人の定義を植え付けました。とにかく一本筋の通った厳しい教育姿勢。なあなあではないのです。机の検査にそれは現れていた。怠け者で無精者の容子はこの検査にたびたひ、引っ掛かる。それならみずから、前倒しで、整理整頓をやっておけばいいのに出来ない。明日こそはやらなきゃあと、それを思う時点では遅い。なんでも、ちゃんとしてないと、気が済まない担任の指導姿勢は、まるで自分の教員時代と生き写しで、納得も出来るものだった。日頃の精神が問われることは言える。何事にも共通して言えたのです。