そこまでスポーツに時間を割く意味はないでしょ?宝くじを買わないと、当たりもないと言わんばかりにスポーツ熱はことの他高い地域。運動が苦手なあの子は自分の特性を活かせないか?を模索し始めた頃です。スポーツが好きなら分かる。さほど好きには見えなかった。そういう時にロコちゃんと対戦したバドミントンがヒントなる。球や羽根を使うものなら、引け目を、最小限に抑えることが出来るのでは?ドッチボールもこの類いになる。そもそも、徒競争ではビリでも持久走なら?!机上の空論ではなく、実際、走ってみます。運動場を10周しても、へこたれない、へっちゃらな自分はいる。大きな転換期を迎えていたのです。みんなが楽しみにして待ち焦がれる運動会だけは、最後まで好きにはなれなかったものの、模索の手を緩めない。ある日、担任は容子にこうアドバイスして来ます。