ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔222〕すんなり幽霊屋敷に決定したことがようちゃんの脳を闊達にします。誰一人異論を唱えない。しかも当時はパワースポットとかいう言葉自体がない。誰もが五十年後に、他の事全部忘れてもこの幽霊屋敷を思い出すは確実でこの屋敷がぽつんと一軒立っていた事にも関与するとようちゃん付箋を付けます。誰が何の為にここに建てたのか?この海水浴場が閉鎖されるなど想像も出来ずに建てたんだろうな?って。洋館が持つ威風堂々を見せつけられてようちゃんは建てた人の叡智に及ぶのです。まず周辺には草木が生い茂っていて何とも言えない風情。自然と共生を確実狙った可能性あって、しかし、海水浴場だって冬は閑散としている...。それならなぜ、ここを捨てざるを得なかった?って。避暑地静養の為にここが建てられた??男の子たちは紙切れを拾ってこの家の設計図じゃないのか?って言い出す始末。女子の誰かが砂浜の桟敷に行こう~あそこでお店屋さんごっこをして遊ぼうよ!!って。確かに夕刻迫る時分になると薄気味悪くて、幾ら男子達がいても桟敷の方が明るくていい!!しかし実際にはこの桟敷の方が危険は一杯だったのです。