イエローダイヤ・マン《標榜編》〔204〕今回のサミットでもっとも俺が注目したのがやはりマクロン大統領で、三十代という年齢のかもし出す爽やかな仕草に押されっぱなしだった。彼の瞳の美しさ・・・なんかこう魂の芯にまで触れてくる鈴の香りで俺のアタマがグゥワ~~ンと鳴ったのだ。彼が四十代になることを阻止したい気持ちになっていた。男が男に魅了されることは実際あるんだな・・・と。しかも彼がさり気なく相手を立てる、相手を先に・・・との気持ちでいることに感動する。トランプ大統領はその逆で常にみんなの中心を中心をと、周囲を撥ね退けながら強引に中心に収まる姿でがっくり来た。そうまでしなくとも大国アメリカの椅子はちゃんと中心にあるのに・・・何だか必死なのがこっちにも伝わってきて男の強さが決して腕力ではないことをマクロンは伝えてくれる。シャイさとそして意義ある鞭撻力と上質の感性。こうしたものがマクロンを、政治家では初の人材との印象付けで我々の眼に映ったし俺は推察した。彼は決してベテランたちに迎合しないだろう・・・との予想だ。それを俺が描いたのも彼に好感を持ったからで恐らく他の要人たちもそこを明確にしただろう。・な・として、無いモノねだりに創造力が織り込み済み・・・を挙げておこう。